いろいろな方法で実践中 みんなのエコ体験談

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エコって?昭和の市場を思い出す、素敵な買い物の中のトレー

もう若者の殆どが平成生まれになってしまった昨今、昭和生まれの私としては、時々昔を懐かしむことがあります。先日も魚やハム、精肉の入っていた食品トレーを集めていてふと思い出しました。それは小さい頃、母に頼まれてお使いに行った市場のこと。まだまだエコだのリサイクルだののなかった時代。町で一番沢山のお店が集まるその市場には八百屋、肉屋、魚屋、乾物屋、履物屋、米屋、お菓子屋、和菓子屋、化粧品などと小間物屋など、いつ行っても飽きることないほどにぎやかで、その一つ一つのお店がとっても魅力的で仕方ありませんでした。例えば、八百屋さんは天井から吊り下げたプラスチックのざるにお釣り銭を入れてあり、お客さんからお金をもらうとそのざるをびよ〜んと引っ張ってお釣りを取り出し、手を離すとびよ〜んと返っていく、味噌屋さんの味噌樽にはいつもしゃもじが刺さっていて、白いトレーに味噌を美しく山のように、そのしゃもじで盛り上げて、紙で包むわけです。私のお気に入りは豆腐屋さんで、濁り一つ無いきれいな水を張った鉄の豆腐桶から、ぬぐわれること無いいつも冷えて赤くなった店主の手が優しく豆腐をすくうと、壊れないようにトレーに入れて、特別な機械に通す、そしてレバーを引くと封をされてビニルに収まった美しいお豆腐が出てくるのです。

工場地域だった町からどんどん工場が消え、新興住宅地に変わっていくとともに、そのあまりも雰囲気のあった市場も消えて、大型のスーパーが建ち始めました。対面販売のあの幸せ感といったら、きっとそれを体験した人しかわからないでしょう。お肉ひとつ、うどん玉ひとつ、野菜ひとつ・・・どこで買い物してもワクワクのある、楽しい買い物ができました。子ども達はお使いに行って、野菜や果物の名前を覚えたり、計算をしたり、まさに生活の中に学びが沢山ありました。今、もし対面販売がまた復活していけば、あの毎度台所でかさばる白いトレーも必要ありません。自分の責任で、タッパーを持参して、そこへお豆腐なり、魚なり入れてもらうと良いと思うのです。エコという割りに、エコではない。あのトレーもそればかり集めてスーパーへ持って行き、一定の場所に集めるわけです。私にとってはもう面倒でしかたありません。一度、トレーもプラゴミに入れて捨てようとしたら、ゴミ袋の方がもったいないなと思うほど沢山のトレーになってしまったので、私としては、エコバッグを復活させたのなら、対面販売も復活させて欲しいと思うのです。そうすれば、もっともっとお買い物は楽しく、魅力的になり、食材を買う人の目も肥え、より良い需要と供給の形がまたできるのではないかと思います。

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